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劇団「木花」
2005年度は「日韓友情年2005」を記念し、日本と韓国の両国において、演劇、ダンス、音楽などさまざまな文化交流が行われました。これを一過性の機会とせず、互いに培った理解と友情を基盤に、今後もアジアのパートナーとして学び刺激しあう継続的な交流と発展が期待されています。 呉泰錫は韓国演劇界のアポジ(父)と呼ばれ、80年代から今日に至るまで、常に韓国演劇をリードしてきました。朝鮮戦争、国家分断、民主化と動乱の時代を生きた辛らつな批評眼。そして限りない愛着を持つ自国の言語、民俗文化、伝統芸能の現代化。呉泰錫の演劇の特徴であるこの二つは、韓国現代演劇の独自の方向性と可能性を示唆してきました。そして現在も彼の自由奔放な想像力と実験的な舞台は変わることなく健在です。これまで朝鮮日報文学賞、東亜演劇賞、湖巌賞の受賞に輝き、05年には国から文化功労賞を授与されました。日本の演劇人との交流も深く、唐十郎や青年団の平田オリザ、新宿梁山泊の金守珍、井上ひさしなど多くの演劇人が彼の人柄を慕い、また舞台に触発され、美味い酒を酌み交わす間柄です。 今回日本で公演するのは、「木花」の代表作の一つ、W・シェイクスピア原作の『ロミオとジュリエット』。1995年に初演され、2001年にはドイツ・ブレーメンのシェークスピア・フェスティバルに招聘、海外の批評家からも絶賛を浴びました。05年10月、06年5月に韓国国立劇場をはじめ韓国各地で再演、今年11月には英ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのロンドンの本拠地でもあった、バービガン・センターでの招聘が決定しています。 舞台を韓国の李王朝期に移し、荘園領主の家同士の抗争を背景に、韓国の舞踊やマダンなどを巧みに取り入れながら、初々しい若者の恋と悲劇の終焉を描きます。更に、二人の死の浄化にもかかわらず、憎しみの増殖で血塗られた死の祝祭というラストシーンは、単なる古典名作の焼き直しではない衝撃的な結末に導かれ、現代の世界情勢を鋭く焙り出しています。
【公演によせて】 バスタブでのティボルトとの決闘シーン、100畳もあるシーツの上でのラブシーン、舞踏会での出会いのシーン、「二人」のコミカルな神父達、ジュリエットの葬式場面……これらは今でも、強烈なイメージとして残っている。大胆な飛躍と省略で約一時間半に圧縮された呉先生の「ロミオとジュリエット」は、見事なまでに観客に豊かなイメージを喚起させる。そして見終えた後、観客一人一人のうちに、それぞれのオリジナルドラマが築かれているのである。 五年前、ソウルで観た木花の『ロミオとジュリエット』の衝撃は、今も忘れない。こんなに格好良くって、せつないロミオとジュリエットは観たことがない。
【公演概要】 キラリ☆ふじみ
シアターΧ
北九州芸術劇場
劇団木花(MOKHWA) 呉泰錫(オ・テソク)の戯曲を中心に創作戯曲の上演を行い、劇作家が自らの戯曲を自身で演出することの少ない韓国の演劇界において特異な存在である。自由奔放な創造力で西洋演劇と韓国の伝統を融合し、韓国的かつ普遍的な感情表現をたたえ、力強い舞台を展開している。現時においても、実験的な舞台で常に韓国演劇界をリードし、国内外で高い評価を受けている。また‘韓国の唐十郎’と呼ばれ、両者の親交もあつく、また新宿梁山泊、青年団の韓国公演サポートなど、日本の劇団との交流も深い。 呉泰錫略歴 木花公演歴
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