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KAIBUNSHA
Next Project

D膜

虚実皮膜の奇ッ界

踊る境界なき境界

読んで字の如し

見て膜の如し

D膜

Ko&Edge Co. 「Experimental Body」
「D膜」
2007年1月27日(土) 開演15:00+開演19:30、28日(日)開演16:00
会場 : 麻布die pratze (03‐5545‐1385、港区東麻布1-26-6赤羽橋ビル2F)

構成・演出・振付=室伏 鴻
出演=室伏鴻、目黒大路、鈴木ユキオ、林 貞之

舞踏家・室伏鴻が、若手ダンサー目黒大路、鈴木ユキオ、林貞之を率い、新たな舞踏の展開に挑戦するKo&Egdeのシリーズ「Experimental Body」。作品の完成にこだわらず、毎回一つのテーマに焦点を絞り、舞踏の身体への問いかけに真摯に向かい続けている。シリーズではこれまでにユニット作品として04年『Heels』、『始原児』、06年室伏鴻ソロ『quick silver』を発表。続く第4弾は、2007年1月27・28日麻布die pratzeにて、ユニットでの創作を行う。

身体はくりかえし、くりかえし触れようとするだろう。
けっしてとどくことの可能わぬ、またたくまの、境界なき境界に、
痙攣的に触れようとするだろう。
すべての身体は裂かれた身体である。それは不意打ちの星座のようだ。----室伏鴻

*『D膜』 = [D-brane]。19世紀ドイツの数学者ディリクレのDを取って命名された。アインシュタインを超えたホーキングの超ひも理論と並び、現代物理学の最先端をいく究極の量子とも言われている。バイオリンの弦のように振動する超ひもの先端が辿る仮想的な平面(膜)=境界条件のこと。
存在と無の危うい境界、そこにある身体とは何か。Ko&Edgeの新作に、是非ご期待下さい。

料金=全席自由 前売3,200円/当日3,500円
チケット取扱い  
魁文舎
03-3275-0220
チケットぴあ
0570-02-9988
0570-02-9999【Pコード:373-431】
JCDNダンスリザーブ
http://dance.jcdn.org/

主催 =
Ko&Edge Co.
制作 =
Ko&Edge Co.、NPO法人 魁文舎
助成 =
日本芸術文化振興会 舞台芸術振興事業
お問合せ=
魁文舎 [KAIBUNSHA] 03-3275-0220


■舞台評

【「Experimental Body」vol.?『Heels』、? 『始原児』 / CUT IN 2005年1月号より 井上二郎 著】
4月のExperimental Body?「Heels」、11月の?「始原児」。どちらも、若手とはいえ10年近いキャリアと鍛え抜かれた肉体を持つ目黒大路、鈴木ユキオ、林貞之が主役である。「Heels」では、3人がピンヒールを履いて踵に思いっきり体重をかけたり、重さ20キロの真鍮板を背負って蠢いたりした。それと同じ発想は、つっぱった片足の小指のあたりだけに体重をかける、直立不動のまま垂直にジャンプする、背筋腹筋の動きだけで床を這いずるといった「始原児」の振付にも見て取れた。あえて動きにくい動作を課すことで、肉体的な緊張と独特の美観を作りだす・・・・・・室伏と3人のダンサーは、不自由さの追及において極めて真剣だった。
とげとげしくも柔和でもあり絶望も希望もあるが、決定的なところに留まらずに動き続ける不自由な肉体。言わば不器用で曖昧なその肉体に、彼ら自身の(そしておそらく現代人に共通の)何処か煮えきらぬ生の実相が鮮明に映っていて、とてもリアルである。

【「Experimental Body」vol.? 室伏鴻ソロ 『quick silver』 / DANZA2006年8・9月号より 石井達朗 著】
土方巽という一人の天才を創始者とする舞踏の歴史が四十数年経った現在、真に強度を感じさせる公演は少ない。表面的な技術やスタイルが先行してしまいがちであるからだ。そんな状況の中で、室伏鴻は心身のすべてをかけて舞踏に正面から向き合っている。こういう舞踏家は希少である。
「quick silver」は、土方が撒いた種を室伏なりのやり方でいかに成熟させているのかを、しっかりと刻印した感じだ。舞踏とは、西洋の舞踊美学が目をつむってきたものの中に、ひたすら下降することである。終わりのない見事な下降を続ける室伏を、これからも見届けたい。
 


■プロフィール

Ko&Edge Co.
舞踏家 室伏鴻 主宰。2003年「JADE2003土方メモリアル」の委嘱により若手ダンサー目黒大路、鈴木ユキオ、林貞之とのユニットで『美貌の青空』を発表(05年韓国舞踏フェスティバル、北米5都市ツアー、06年チュニジアツアー)。04年よりで新シリーズ「Experimental Body」を開始、これまでにユニット作品『Heels』・『始原児』、室伏鴻ソロ『quick silver』(06年ヴェネチア・ビエンナーレ-ダンスフェスティバル招聘)を発表している。06年JCDN‘踊りに行くぜ!’では『DEAD 1+』を全国8都市で上演。舞踏における身体のエッジを模索するユニットの存在は、熱い注目を集めている。

室伏鴻 Ko Murobushi
1969年土方巽に師事、72年「大駱駝艦」の旗揚げに参加。76年舞踏派「背火」を主宰。舞踏新聞「激しい季節」を編集・刊行、「アリアドーネの會」をプロデュース。78年パリで「最後の楽園―彼方の門」を公演し、舞踏が世界のBUTOHとして認知されるきっかけとなる。86年ユネスコ本部にて「PANTHA RHEI」を公演、以後多くのフェスティバルに招聘され、ソロ公演を行う。2000年神楽坂die pratzeで好評を博した「Edge」を推し進め、01年世田谷シアタートラムにてメキシコ文部省、国立芸術院との共同制作「Edge01」として発表。以後「Edge」シリーズでヨーロッパ・南米を中心に、意欲的に活動を続ける。
03年、若手メンバーを率いた新ユニットKo&Edge Co.で「JADE2003土方メモリアル」にて『美貌の青空』を発表、新しい舞踏を切り拓く作品として多くの批評家から絶賛を浴びる。06年6月新作ソロ「quick silver」を発表。6月下旬ヴェネチア・ビエンナーレ-ダンスフェスティバル、10月フランスCNDC Angersにて招聘公演を行う。
第37回(2005年度)舞踊批評家協会賞受賞。(室伏鴻HP http://www.murobushi.com


目黒大路 Daiji Meguro
故 元藤?子に師事。アスベスト館において02年「JADE2002 土方メモリアル『大鴉』」、03年「TOGETHER WITH TATSUMI HIJIKATA」(シンガポール)等に出演。自身の活動として
は、「Edge03」(室伏鴻・振付/メキシコ公演)、「Dance Selection 2003 男性振付家シリーズ」など。04年5月[公園通りクラシックス]において自身の団体「NUDE」を立ち上げる。舞踊の肉体を基盤に、次の世代へとつなぐ新たな肉体を創り、舞踏を更に発展させることを目指している。

鈴木ユキオ Yukio Suzuki
97年より舞踏を始め、アスベスト館、元山海塾の滑川五郎氏、サルヴァニラなどに参加。自身の活動としてカンパニー『金魚』を立ち上げ、「空気の底、身体の色」(02年)等の作品を発表。ソロ作品に03年「青い月太陽(ダンスが見たい5)」など。03年にはSTスポット「ラボ20#14」にてラボアワードを受賞。「Edge03」(室伏鴻・振付/メキシコ公演)に参加。05年トヨタコレオグラフィーアワードにてオーディエンス賞受賞。05年度セッションハウスレジデンスアーティスト。
http://www.suzu3.com

林 貞之 Sadayuki Hayashi
89年小野一佳と「ゴルジ工房」を結成。‘芸術的非芸術’を求めて作品を発表し始める。
振付け作品に『共産黨宣言』『僕はZと点をめざす』『ワタシガモトモトモトモト・・・コノヒト』、『すべての山頂に君は息吹を感じない』等がある。現在、ゴルジ工房非芸術監督。
http://www.golgiworx.com