山田せつ子8年振りの新作ソロダンス
構成・振付・出演= 山田せつ子
薔薇色の服で
Wearing Rose Pink
無数の影と会う
in contact with the untolod shadows
京都芸術劇場 studio21
2010/10/8 (金) 19:30開演
10/9 (土) 14:00開演
[主催] 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター、枇杷系
[制作] 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター、枇杷系、NPO法人魁文舎
※京都公演詳細はこちらから
吉祥寺シアター
2010/12/3 (金) 19:30開演
12/4(土) 14:00&19:30開演
12/5(日) 15:00開演
[主催]枇杷系 [制作]枇杷系、NPO法人魁文舎(花光潤子、松本千鶴)
[助成]芸術文化振興基金
<『薔薇色の服で』テキストから>
目踊れば? 踊らない 踊るとき 踊った
閉じた部屋で 道で 野原で 公園で 戦場で いつか どこか
誰なの? 誰が踊るの?
この世の中の誰のことも このひとはこうで あのひとはああだなんて もういわない
たとえ一日でも 生きていることは とても危険なこと そうでしょう
踊るのをやめた 踊っていた 踊りながら死んだ
たとえ一日でも 生きていることは とても危険なこと そうでしょう
閉じた部屋で 道で 野原で 公園で 戦場で いつか どこか
『薔薇色の服で』は、09年夏の韓国チャンム・ダンスフェスティバル、11月ロシアCannon Dance Center、12月タイPatravadi Theatre 、2010年5月ドイツTheater im Pumpenhaus と世界各地でワークインプログレスの実験上演を積み重ね、いよいよここ日本で、10月の京都造形大学スタジオ21、そして12月の東京吉祥寺シアターでのフルバージョン発表となる。 作品のモチーフとなっているのは、作家ヴァージニア・ウルフの作品と、アンドリュー・ワイエスの絵画「クリスティーナの世界」。多様な人や物の連続描写のなかで、時間と場所が繰り返し奇妙に置き換えられていくウルフの世界を触媒にして、山田せつ子の身体が声、光、音と対話していく。08年デュオ作品『ふたり いて』に続きドラマツルグに宇野邦一を迎え、宇野によって丹念に拾い出された緻密な言葉をダンスに介入させる。 身体の知覚がダンスムーブメントを掘り起こしていく山田せつ子のダンス。その静謐なダンスに言葉が亀裂を生じさせる。ダンスが瑞々しく立ち現れる瞬間!
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[料金]
□一般 前売:4,000円 / 当日:4,500円 □学生 2,500円(当日学生証提示要、JCDNダンスリザーブ& KAIBUNSHAメールのみ受付) |
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[チケット取り扱い]
チケットぴあ | http://t.pia.jp/(Pコード 406-662) |
0570-02-9999 | |
JCDNダンスリザーブ | パソコンから http://dance.jcdn.org |
(携帯からは不可) |
[チケット予約・公演お問い合わせ]
NPO法人魁文舎[KAIBUNSHA] | TEL:03-3275-0220 FAX:03-3275-0221 |
■[ドラマツルグ]宇野邦一 ■[音響]大久保歩(KWAT) ■[サウンド提供]稲垣貴士 ■[照明]吉本有輝子(真昼) ■[衣裳]稲村朋子 ■[舞台監督]原口佳子(officeモリブデン) ■[主催]枇杷系 ■[制作]枇杷系、NPO法人魁文舎(花光潤子・松本千鶴) ■[宣伝美術]井原靖章 ■[写真提供]KANG Hyun 会場アクセス ■山田せつ子プロフィール 「薔薇色の服で」(2010 ドイツ)(C) KANG Hyun 作品批評 / Munstersche Zeitung 紙 山田せつ子がミュンスターのPumpenhausで上演した"Wearing Rose Pink"は、繊細でありながら強固な振付をみせた。山田せつ子は、伝統的な東洋のフォルムと現代的な西洋の表現形式を結びつける表現を見せ、その相反する二つの雰囲気を調和させることができる。都会の騒音はほとんど止まないが、彼女はレインコートと不格好な靴を脱ぐ 。すると、赤いドレスを着た、エレガントで若い女性が現れる。彼女の前に人生はまだその門戸を開いたばかりである。今や明るい黄色の光に満たされた空間を彼女は軽々と動く。仰向けに横たわり、ピアノ音楽と共に、足を動かして遊び始める。その遊びは、だんだん遊び自体が独立して動いているかのように見え、ついにはダンサーを日常の営みへと引き戻す。 異国の幽霊のような美しさをたたえた作品に、観客は大きな拍手を送った。
生命という衣装をまとったからだがひとつここにある。 時間を留めない言葉は物質の記憶のなかから互いに溶け出し場所も時間もわきまえず亡霊のように話しはじめる。 (山田せつ子作品コメント タイPatravadi Theatre公演パンフレットより) |