○    復興支援チャリティコンサート
『伝統文化シリーズVoL.10 聲明　声の知恵』　　

期日：2011年3月25日　会場：国際文化会館
出演：聲明の会・千年の声　　演出：田村博巳

財団法人国際文化会館との共催で、被災に会われた多くの人々への鎮魂の意味を込め僧侶による聲明コンサートを実施。入場料、上演料、寄付金を日本赤十字社へ義援金として送りました。

○復興支援チャリティーダンス公演

• 6月9日、10日の両日、ドイツ・ミュンスターのプンペンハウス劇場にてダンスカンパニー JunJun Science 代表のじゅんじゅんによる復興支援チャリティダンス公演、Japan Benefiz “ Science Fiction ＋ Anagram ” が開催されました。

　復興支援チャリティダンス公演JAPAN BENEFIZ
　“ Science Fiction ＋ Anagram ”
　http://www.pumpenhaus.de/index.php?content=veranstaltung&id=45472

期日：2011年6月9日（木）、10日（金）
会場：Theatre im Pumpenhaus（Münster, Germany）

企画：ＮＰＯ法人魁文舎
主催：Theatre im Pumpenhaus, JunJun Science
協力：Theaterhaus Berlin Mitte, Monobloc productions, Marameo

この企画は魁文舎の提案に、長年日本のダンスを紹介してきたTheater im Pumpenhaus の芸術監督ルドガー・シュナイダー氏と、現在文化庁在外研修でベルリン滞在のじゅんじゅんに賛同をいただき実現したものです。入場料収入・上演料を拠出いただいた支援金は三者の協議により、アートによる復興支援活動のために使います。
遠く日本を離れ何か日本のためにしたかったというじゅんじゅんと、これまで大野一雄を始め、ダム・タイプ、モレキュラーシアター、山田せつ子、Baby-Q、KENTARO!! など多くの劇団・ダンサーを招聘し日本の惨状に心を痛めていたPumpenhaus 、そしてじゅんじゅんの滞在先ベルリンのTheaterhaus Berlin Mitte という三都市を繋ぐ協力で実施された日本のための支援公演は、新聞でもインタビュー記事で大きく取り上げられました。上演作品はドイツ初上演となった自身のソロとベルリンのダンサーに振付けた2本立てで、じゅんじゅんの才能を高く評価した新聞批評が掲載されました。

じゅんじゅんのコメントをご紹介します。

「研修生活を送るベルリンの地で、震災後くすぶっていた被災地への想いがチャリティ公演として形となり、わずかながらも貢献できたことは自分にとっても大きな励みになりました。また実績あるプンペンハウス劇場でこの貴重な機会を提供していただき、本当に感謝しています。限られた中ではありますが自分なりに全力を尽くして望みました。
ソロの他に用意した新作の小品は本番二日間の中でも思わぬ成長をみせ、ルドガーにも忌憚ない意見を頂戴するなど、作り手として報われる瞬間でもありました。帰国後も出来る事があれば何でも協力します。」

被災地へのダンサー派遣
「身体とこころのケア」ワークショップ

期日：2011年5月20日〜22日　
場所：岩手県宮古市の避難所
　　　愛宕小学校／宮古第二中学校／鍬ヶ崎小学校

ワークショップ指導：東野祥子（Baby-Q）、コーデネーター：花光潤子(NPO法人魁文舎)、アシスタント：カジワラトシオ、松本千鶴（NPO法人魁文舎）

避難所生活をおくる高齢者や児童に、身体の専門家であるダンサーが疲れた身体をほぐすストレッチやエクササイズを指導し、身体のリラックスと心のケアの機会を提供しました。JCDNとの連携により、東北の広範囲にわたる被災地の避難所を同時多発的に行い、長期的な実施を目指します。

報告PDF

期日：2011年6月8日〜10日
場所：岩手県宮古市の避難所
　　　つどいの広場すくすくランド
　　　金浜老人福祉センター
　　　藤原学童の家
　　　津軽石中学校
　　　宮古市市民総合体育館シーアリーナ

ワークショップ指導：隅地 茉歩、阿比留修一（セレノグラフィカ）
ワークショップアシスタント：佐藤美紀（*6/10)
コーディネーター：花光潤子(NPO法人魁文舎)
アシスタント：松本千鶴（NPO法人魁文舎）神前沙織（NPO法人JCDN*6/10）
記録：たきしまひろよし（PLASTIC RAINS）

報告PDF

報告（隅地茉歩）

○岩手の民俗芸能の復興と再生

被災の激しい三陸海岸一帯を拠点とする宮古の「黒森神楽」の東京および海外でのチャリティ公演を実施し、活動の存続と地域の復興資金に役立てる計画です。人々の生活とともに受け継がれてきた貴重な文化財である東北の民俗芸能の復興と再生を支援します。

○学校鑑賞事業の提供

小中学校で実施されていた舞台芸術の鑑賞事業が、震災による予算削減のため実施が危ぶまれています。子どもたちが優れた芸術文化に触れることのできる、ダンスや演劇鑑賞の機会を計画します。

○ 岩手、仙台で活動する地元復興支援団体へのファンドレイズ後方支援。

復興支援チャリティダンス公演
『Nippon Nacht vol.2」

期日：2011年11月5日
会場：Theaterhaus Berlin MiTTE（Berlin, Germany）
主催：JunJun Science
協力：Theaterhaus Berlin MiTTE

2011年11月5日、ドイツ・ベルリンのTheaterhaus Berlin MiTTE（ベルリンミッテ劇場）にて、ドイツ研修中のダンスカンパニー「じゅんじゅんSCIENCE」主宰のじゅんじゅんによる復興支援チャリティダンス公演『Nippon Natche vol.2』が開催されました。公演の収益金は「Arts for People」の活動資金として募金頂きました。じゅんじゅん、出演されたダンサーの皆さん、当日ご観劇下さったドイツの皆さん、ご支援ありがとうございました！

Fuge / JUNJUNSCIENCE

岩手県宮古の黒森神楽
アメリカ公演

期日：2012年10月25日〜11月6日
主な公演会場：ジャパン・ソサイエティ（ＮＹ、ニューヨーク州）
ウェスリアン大学（ミドルタウン、コネチカット州）
フィラデルフィア美術館（フィラデルフィア、ペンシルバニア州）
トウソン大学（トウソン、メリーランド州）
主催：黒森神楽アメリカ公演実行委員会

＊関連報告書
文化庁「短期指名型文化交流使」黒森神楽
国際交流基金「アーティストインタビュー」黒森神楽　田中大喜

2012年10月25日〜11月6日、アメリカ・ニューヨークを皮切りにミドルタウン、フィラデルフィア、トウソンの４都市にて黒森神楽のアメリカ公演を実施いたしました。先の震災により、三陸沿岸一帯の村落にあった神楽宿の民家は甚大な津波被害を受け、巡業の継続や後継者による上演機会の減少が次代への伝統継承の課題となっています。国内外を問わず、地元周辺での活動が難しい間に受け入れて下さる所を探した末、アメリカに日本の伝統文化や現代芸術を長年に渡り紹介してきたＮＹの「ジャパン・ソサイエティ」が名乗りを上げ、現地の受け入れ元として各地ツアー先をオーガナイズしました。これを受けアメリカ公演に向けて実行委員会を組織し、文化庁の助成事業として実現しました。
このツアーは、東北の民俗芸能を通じた復興支援だけでなく、震災に遭った東北を代表して、困難な中にも復興にがんばっている元気な日本人の姿を広くアピールするとともに、たくさんの支援を寄せていただいたアメリカの皆さんへ感謝を込めたお礼の巡業でもありました。