魁文舎ウェブサイト
KAIBUNSHA
魁文舎アーカイブス

笠井叡×麿赤兒

ハヤサスラヒメ
速佐須良姫

2012年11月29日(木)〜12月2日(日)
会場:世田谷パブリックシアター

大野一雄、土方巽とともに舞踏の創始者の一人として舞踏の歴史を牽引してきた笠井叡。60年代から現在まで数々の作品を発表し、現役で活動する舞踏家として今年50周年を迎える。この機会に舞踏の歴史を世界に刻んだもう一人の双璧、麿赤兒を迎え、初の共演作品を製作する。
多様に流動する振付と変幻自在な即興性を中心とした笠井叡。方や壮大なスペクタクルを通じて、人間の魂の内奥に見るものを引き入れるダイナミズムを特色とする麿赤兒。二人は全く異なる作風で舞踏の多様性を提示し、笠井は天使館を、麿は大駱駝艦を率いて多くの舞踏家・ダンサーを育て、その可能性を切り開いてきた。踊りに対する深い洞察と革新性という舞踏の精神を現代に引き継ぎ邁進する、笠井叡と麿赤兒の初の共演は、単なる50周年記念のイベントではない。日本で生まれた舞踏を二人の生き証人とその後継者の身体性を通して検証し、新たな舞踏の黎明を開示する実験的な野心作となるだろう。

Facebookページ開設しました

[動画]携帯端末での視聴はこちらから

公演直前スペシャルトーク


2012年11月

12月

29日(木)開演19:30
30日(金)開演19:30
1日(土)開演15:00
(アフタートークあり)
2日(日)開演15:00

世田谷パブリックシアター
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1
キャロットタワー3F TEL03-5432-1526
[最寄駅: 東急田園都市線/世田谷線 三軒茶屋駅(渋谷駅より2駅・5分)]

*12/1(土)15:00の回の一般前売チケットは完売いたしました。
なお公演当日、受付にて若干数の当日券をご案内する予定です。
補助席や立ち見になる可能性がございますがご了承ください。
何卒よろしくお願い申し上げます。


チケット発売開始: 9月29日(土)

【料金】

S席(1・2階席/全席指定)
前売 4,500円 当日 5,000円
A席(3階席/全席自由、整理番号付)
前売 3,000円 当日 3,500円
劇場友の会会員 S席 前売 4,200円 
せたがやアーツカード会員 S席 前売 4,300円 


チケット取扱
世田谷パブリックシアター
チケットセンター
03-5432-1515(10:00〜19:00)
劇場オンラインチケット
(要事前登録・24時間受付)
パソコン http://setagaya-pt.jp/
携帯サイト http://setagaya-pt.jp/m/
e+(イープラス) http://eplus.jp (パソコン・携帯)
チケットぴあ 0570-02-9999  http://t.pia.jp/
(Pコード:421-955)

お問合せ

NPO法人魁文舎

TEL  03-3275-0220
EMAIL  info@kaibunsha.net


スサノオが天津国で悪と闇の威勢を奮ったために、日の神であるアマテラスは天の岩屋に姿を隠してしまう。世界は闇で覆われ全宇宙が穢れの闇の中に沈んだ時、この穢れをすべて呑み込み、それを光に変えたのが、ハヤサスラヒメという神である。この溢れる光から新たな国土が誕生した。
ここに天使館と大駱駝艦の善男善女が集い、全員ハヤサスラヒメとなって、今生限りの天の岩戸開きを行う。
古事記に描かれた「天の岩戸」の神話を現代に投射し、人間の体と国土と宇宙の一体性を舞踏によって現出する。


キャスト・スタッフ
[構成・演出・振付]
笠井叡
[意匠]
麿赤兒

[出演]
笠井叡 × 麿赤兒

天使館:笠井禮示、寺崎礁、定方まこと、鯨井謙太良邑
大駱駝艦:田村一行、塩谷智司、奥山ばらば、小田直哉
笠井瑞丈
原仁美、野口泉、桑原敏郎、尾崎行輝、尾崎梓、浅見裕子、小松宏佳、塩月伊作、上村なおか、小林悦子、岡村裕子、三上周子、佐渡島浩明、難波加代子、宮原三千世、清水靖恵、熊谷由起子、高柳恭子、山口奈緒子、川上晶子、尾崎若菜、濱地真実、小林舞、原島ひろみ


[オイリュトミー監督]

松山由紀

[舞台監督]
ラング・グレイヒル  
[照明]
森下泰(ライトシップ)
[音楽]
角田寛生
[音響技術]
尾崎弘征
[衣裳]
萩野緑
[宣伝美術]
マッチアンドカンパニー
[宣伝写真]
笠井爾示
[主催]
天使館
[制作]
NPO法人魁文舎/天使館
[提携]
公益財団法人せたがや文化財団/世田谷パブリックシアター
[後援]
世田谷区
[助成]
芸術文化振興基金

[プロフィール]

笠井叡
(Akira Kasai)

 

1943年11月25日生まれ。大野一雄氏、土方巽氏とともに舞踏創成の一翼を担う。「磔刑聖母」、「舞踏への招宴」、「タンホザー」、「雅児の草子」等の舞踏ソロ作品を発表し、1971年に天使館を設立する。1979〜1985年西ドイツ留学、ルドルフ・シュタイナーの創始したオイリュトミーを研究。帰国後数多くのオイリュトミー作品を発表し、1990年にオイリュトミー学校を開校。1993年、「セラフィータ ―― 鏡の性器を持つ私の女」を発表し、舞踏活動を再開。代表作「花粉革命」は世界各都市で上演される。2009年AKIRA KASAIオイリュトミーカンパニーでイタリア・ツアー、笠井叡プロデュース空間「Generis」を開始し、「犀」、「カルミナ・ブラーナ」等の作品を発表。著書に『天使論』、『神々の黄昏』、『聖霊舞踏』(いずれも現代思潮社刊)、写真集『アンドロギニー・ダンス』、『銀河革命』、『danse double』(笠井爾示共著)。
新刊『カラダという書物』(書肆山田) 


麿赤兒
(Akaji Maro)

1943年2月23日生まれ。1964年舞踏家、土方巽に師事をしながら唐十郎とともに劇団状況劇場を設立。60年代は唐の「特権的肉体論」を具現する役者として、その怪物的演技術により、演劇界に多大な影響を及ぼす。'72年大駱駝艦(だいらくだかん)を旗揚げし、 舞踏に大仕掛けを用いた圧倒的スペクタクル性の強い手法を導入。 天賦典式(てんぷてんしき)と名付けたその手法は日本はもちろんフランス ・ アビニヨンフェスティバル、 アメリカン ・ ダンスフェスティバル参加 ('82)により海外で大きな話題となりBUTOHの名が世界のダンスシーンを席巻する。 舞踏家、役者、振付家、演出家としてあらゆるジャンルを越境し、舞台芸術の分野で先駆的な地位を確立している。著書に「怪男児麿赤兒がゆく 憂き世戯れて候ふ」(朝日新聞出版)、写真集「ハイパーアングルポーズ集SP怪人」(創美社)